大平山産内曇砥石

この砥石は刀剣類の仕上げの際、鋼部分を光らせ、地金部分は艶を消すように
仕上げをする為に使用される、刀剣類の研磨には欠かせない内曇砥石です。
この砥石は大平山以外で産出されることはありません。

もちろん、日本刀以外にも、鉋や鑿、包丁にも問題なく使用可能な砥石です。

残念な事に、偽物も多く出回っている砥石の一つになります。

内曇りと表記していながら、実際に使用すると硬すぎて内曇りにならず、出品
者に問い合わせをすると、砥ぎ方に問題があるとか、大平山側から掘ったとか訳
の分からない言い訳をするオークションの出品者が非常に多いのが残念に思います。

ちなみに、某大手Ｙオークションで、本物が出品されているのを見たことはあり
ません。ほぼ全て偽物と言って良いと思います。

理由は、廃業をした刀剣研磨師は、この砥石が底をつくと研磨作業に支障が出る事
が分かっているため仲間同士で真っ先に取引されるからです。

確かに、見た目では非常に良く似た砥石が周辺で多く産出されます。
しかし、似て非なりとはよく言ったもので、正に似て非なりの砥石が殆どです。

その本物ではない内曇り砥石を使用し、「何だ、内曇り砥石ってこんなもんか」
と思われるのが非常に悔しいのです。

この解説文を書いている本人は大の大平山砥石のファンですから。

内曇り砥石は誰が刃を当てても内曇りになります。
極端な言い方をすれば、砥ぐ技術はあまり必要ではありません。

当店が扱う内曇砥石の原石は大平山のご当主から直接仕入れしたものを、社内で
切断したもので、紛れもない本物の原石です。

中には筋が多く存在しているものもありますが、当たる筋とそうでない筋があり
ますので、根気よく気になる筋を探し当て、筋堀りをしてご使用ください。

現在、本物の内曇りは非常に高価で、質が良く厚みも５センチを超えると山値でも
数十万円の出費を覚悟する必要があります。
恐らく、大平山でも良質な在庫は２０本を切っていると思います。
この内曇り砥石が途切れると刀剣研磨の世界も大きく変わると言われています。

その貴重な砥石を数万円程度で落札出来る訳がありません。
それが出来るのは、本物ではないからです。

当店では、本物の内曇り砥石とはどうのようなものかを直接確かめ頂き、そして楽
しんでいただく為に、本来は砥石として世に出ないような筋がたくさんあるものも
販売しています。もちろん、そういったものは安く販売をしています。

又、本物の内曇り砥石は、すり減って角砥石として使えなくなった場合、薄く割って
指砥ぎ用砥石としてお使い頂けます。

特に指砥ぎの場合は最高級品質の内曇りでないとその役割を果たすすことが出来ず、
逆に刃物に悪影響を与えてしまいます。

正式には、内曇り砥石の筋のない部分を1.5センチ位の円形に薄く割り（１ｍｍ以下）
これを和紙に貼り付け別の薄曇りの角砥石で角を取ったものを指差でクルクルと回し
ながら砥ぎます。
力加減さえ覚えれば誰でも綺麗な内曇りに仕上げることが可能です。

砥石を和紙に張り付ける接着剤は、試しに砥石に少し水をつけそのまま和紙に貼り付
け、外れるかどうかを確かめ、外れなければそのまま使用可能です。
外れてしまう場合は、ご飯粒を体積の3倍程の水で潰して糊を作って接着します。
バターナイフやスプーンで潰せます。正式には竹ベラで潰します。

ポイントは１：出来るだけ薄く割ること２：決して筋の部分を入れないこと、３：使
う前に角を取ること。これさえ守れば和紙に張り付けなくとも、指に乗せて刃物を研げ
ば綺麗な内曇りになります。この砥ぎ方では良く指を切りますので、気を付けてくだ
さい。当店では決して責任は取りません。

ちなみに、薄く割ったものを角を取らずに砥ぐと、その角の跡が刃物に付いて見栄え
が悪く仕上がってしまいます。和紙に貼った場合でも刃に押し付けてその砥石部分が
割れて角が出来てしまった場合でもその出来た角を取り去る必要があります。

内曇りは決して刀剣研磨師だけのものではありません。
大事なことは、本物の大平山の内曇り砥石を使う事です。


・サイズ 約23.8ｘ12.7ｘ3.4cm
・重量 約2,340g
※撮影に使用しております木製の台は商品に含まれておりません。


【長期保存品のため未使用品の砥石も品として出品しております】

最上級の大平山薄カラス砥石になります。
中央に横に走る筋が一本と縦に白い筋が見られます。
どちらも全く障ることはありません。
極上の砥石になります。
カラスが入っていなければ刀剣研磨用として使用すべき砥石ですが、僅
かに硬質なため、又、この砥石を喜んで使用する刀剣研磨師の方もお亡く
なりになって行く先がなくなった原石を加工したものです。
5寸鉋や尺鉋の化粧砥ぎに良いと思いこのサイズになったのですが、長寸
の薄刃包丁にも使えます。
仕上がりは薄曇りになります。
上品は仕上がりになりますので、お客様の目の前で使用する墨流しの
包丁とかダマスカスの包丁等を仕上げる砥石として最適と考えます。
特にダマスカスは研磨粒の硬い砥石で仕上げるとその部分が潰れてしまい
全体がギラギラと仕上がってしまいますが、大平の研磨粒は柔らかい為
墨流し部分やダマスカスの部分はしっとりと品良く仕上がります。
・サイズ 約21.6ｘ11.4ｘ3.0cm
・重量 約1,680g
※撮影に使用しております木製の台は商品に含まれておりません。


【長期保存品のため未使用品の砥石も品として出品しております】

一面に白巣が現れていますが、大平山の白巣は障らず砥ぎに影響を
与えることはまずありません。
大型の薄カラス内曇りですので、薄刃の尺包丁などを仕上げる砥石に
最適かと思います。或いは、直進性の精度を求められる刃物の仕上げ
にもご使用頂けると思います。
お客様の目の前でご使用される包丁等は、化粧砥ぎと最終仕上げを兼
ねた砥石として重宝して頂けるでしょう。


水に濡らした画像


研ぎ汁


カンナサイズは寸八


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砥石のお試し制度がございます。詳しくはこちらhttps://store.shopping./myfriend/c5d6c0d0a4.html


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